まず、染める前に、下記の記事を参考に面と小手を洗いました
新座剣友会「防具を洗濯してみよう」
前大検ブログ「小手を丸洗い(前篇)」「小手を丸洗い(後編)」
私の場合特に問題はなく洗えたのですが、行う場合は自己責任でお願いします
ちなみに、防具の洗濯から藍染まですべて終えるのに4日間かかりました(自然乾燥なので時間がかかります)
行う場合は稽古がないときに余裕を持って行うといいと思います
まずは、用意するものです。
1日目:正藍液(せいらんえき)、刷毛、ゴム手袋、小さめのバケツ
正藍液は原液を直接触るとなかなか色が落ちないので注意してください。
私は、ふたを開けるときに素手で開けてしまい、手について2日目の今でも落ちていません
2日目:ブラシ、固く絞った手ぬぐい、アイロン
以上です。
ちなみに以下が染める前の防具です。
やはり、面の頭頂部が色あせていますね(-_-;)
一番気になっていたのはこの淵のところです。もともと藍染でなく、黒い漆?のようなコーティングがされていたのですが、ほとんど禿げてしまっています(^_^;)
小手は、さほど色落ちは気になりませんでしたがついでに染めてみます。
藍染の作業に入っていきます。
この藍染の液は正藍液と水を同量混ぜたものです。
におい自体はさほど気にならないと思ったので、室内で作業を行いました。
気になるという方は外で行ったほうがよいと思います。
右半分だけ塗ってあります。
こうしてみると結構色が落ちていたのがわかります。
右小手だけ塗ってあります。
こうして見ると、まだら状に色あせているのがよくわかります。
塗り終わりました。
この写真は結構中途半端ですが、この後1回目の塗りから30分ほどおいてから2度塗りを行い、がっつり仕上げました。
面を干しています。
面に紐を通して吊るしています。
こうして見ると新品同様の色合いになりました
小手を干しています。
ささくれたり割れた竹刀の木端を使い、小手にさして革の部分が縮まないようにしてあります(これは、小手を丸洗いした時の対策です。)
このまま丸一日乾燥させます。
ちなみに、私の場合2度塗りしたためか、面と小手だけで正藍液を使い切りました。
以下が一日たった様子です。
最初の写真を比べてみるとちゃんと染まっているのがわかります。
新品みたいですね
小手も、まだら状の色落ちがなくなり、きれいになりました。
一番気になっていた面布団の淵ですが、きれいに染まりました。
そして、これからが2日目の作業です。
しみこまなかった藍染の成分?をブラシできれいに払います。
小手も同様に払います。
私の場合、ほとんど粉状のものは落ちてきませんでしたが、大掃除をして若干埃がかぶってしまったのでそれらを払いました。
次にアイロンを使います。
染めたところを固く絞った手ぬぐいの上からアイロンがけすると手で触った時に色が映らなくなるようです。
小手も同様にアイロンがけします。
ここで注意点ですが、アイロンをかけすぎるとテカッてしまうのでかけすぎないようにしましょう。
アイロンをかけ終えた手ぬぐいです。
もっと色が落ちるかと思いましたがこの程度で済みました。
以上です。
以下に比較写真を載せておきます。
藍染前
藍染後
藍染前
藍染後
藍染前
藍染後
無事に今年中に作業を終えることができて良かったです。
これで来年をすっきりと迎えることができます
最後に一言、あくまで自己責任でお願いします。
それではよいお年を
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